保証人に潜む罠 | 借金ごときであたふたするな!

保証人に潜む罠

借金における「保証人」 ・・・ これは非常に恐ろしい制度である。

日本において、この古き理不尽な制度によって、どれだけ多くの人間が苦しめられているか・・・

 

通常 「保証人」という言葉で一括りされているが、そのほとんどが「連帯保証人」である。

まず、この「保証人」と「連帯保証人」とはどう違うのかを、保証人を頼む人間、そして頼まれる人間、

双方がその違いをしっかりと認識しておくべきである。

 

「保証人」と聞けば、借金した人間が返せなくなったときに、「代わって返済しなければいけない」と

いうことは、誰でもわかっていると思う。 しかし、両者の違いは天と地の差である。

 

単なる「保証人」は、二次レベル的な役割で、債権者から支払い催促がきた場合には、

“借りた人間にまず催促してくれ!” 、“借りた人間の財産から取ってくれ!” と言うことが出来るが、

「連帯保証人」は、その主張が出来ないのである。

金融機関側からしてみれば、非常に都合の良い制度で、「取れるところから取る!」というようなことである。

 

つまり 「連帯保証人」とは、金を借りた人間と支払い義務は同等であるということである

 

もう一つこわいのが「根保証」である。

この「根保証」、もとはといえば、すぐに追加して融資してもらえるように借り手側のニーズによりできた

制度であるが、これに連帯保証がされていたら、最悪である。

 

その保証枠が1000万円であったとしよう。

自分は当初200万円の連帯保証人を受けていたつもりでも、もし借り手がその後追加で800万円

借りた場合、その額まで保証しなければならないのである。

 

このような恐ろしい制度であるにも関わらず、金融機関側は連帯保証人に対して、こと説明に欠いている。

もちろん一応説明らしきものはするが、正確に説明していたら連帯保証人になる人間はビビって、

保証を受けなくなってしまうからである。

また時には、借金する人間に “保証人に署名捺印をもらっておいて下さい” とだけ言っている場合もある。

 

このような重要事項であるにも関わらず、このことを軽視しているあたり、全くもって許されないことである。

戦後のまだ金融システムが未発達の日本においては、この制度は大変重要な役割を果たしたが、

現代おいて、こんな制度はすぐにでも撤廃すべきである。

 

このブログと少し主旨は異なるが、日本でのベンチャーの育成が足踏みしているのは、こういった

「保証人制度」によるところが要因であると感じている。

 

 

今回、保証人に関する内容を書いたが、これは資金調達コンサルタントの bhycom 氏の導きによって

書かさせていただいた。 この場で御礼申し上げます。

 

彼のブログは、大変すばらしいコンテンツとなっており、精読されることをお薦めする。