詐欺まがいの保証制度
前回は、『保証人』について記載した。 今回は、『保証制度』について記載する。
銀行の住宅ローンやカードローンには必ず、保証会社がついている。
カードローンを一例に見てみよう。
申込書をよく見ると、「○○会社の保証が受けられる方」という文言が記載されている。
これは何を意味するかと言うと、金を借りた人間が返済できなくなった時に、保証会社が銀行へ
代位弁済することである。
この保証会社へは当然、保証料が支払われている。
それを誰が支払うのかといえば、金を借りた人間である。
一括で納めたり、金利に含まれていたりと、さまざまである。
いってみれば、保険のようなものである。
「もしも返済が出来なくなった時には、保証会社が代わりに払ってくれるから、安心だ」と、思われるだろう。
しかしである。
そうなったとしても、借金が帳消しになるわけではない。
保証会社へ支払わなければいけないのである。
前述に「保険」という言葉を使ったが、自動車保険を例に話をする。
車を運転中に人を跳ねてしまい、死傷させてしまった場合、保険会社から相手に賠償金を支払ってもらう。
万が一の時の保険であるため、当然の話である。
その後、しばらくして保険会社から、
「今回の件で、相手方へ○○万円お支払いしました。つきましては、お支払いした金額を至急、
保険会社へお支払い下さい。」と、言われたらどうだろう!?
「何のために掛金を払って保険を掛けているんだ!」と思われるであろう。(実際にはそのようなことはないが・・・)
銀行のローンに関しては、事実、それがまかり通っているのである。
支払った保証料はどうなるのか?
戻ってくるわけではない。
全く詐欺同然である。